· 

大人のピアノ、1曲マスターの弊害

某大手ピアノ教室の、1曲マスターのようなコースに在籍している、大人の方から、
1年近く習っているものの、楽譜が読めないので、ソルフェージュを習いたい、というご相談を頂きました。

子供からスタートする場合、ヤマハのように耳から覚える教育で、楽譜の理解が疎かになるパターンはありますが、
大人からスタートする場合、耳よりもむしろ楽譜と鍵盤の位置の把握で覚える方が多いので、なぜ大人で楽譜が読めないのか不思議に思いましたが、
原因が判明しました。

初心者には、結構難しい1曲をマスターさせるために、先生が横で手取り足取り教えて、楽譜には全てドレミをふってあり、読む必要はない状態、それで何ヶ月もその1曲だけを練習するのです。

で、できたら、次の曲をまた何ヶ月も…

そんなやり方では、楽譜は読めなくて当然ですね。

曲名だけきくと、数ヶ月で初心者がそんな曲を弾けるようになるなんて!と、驚きますが、やはり、基本的なことが抜けていて、弊害は大きいです。

うちの教室では、大人の初心者の方には、
シニアピアノ教本、というシリーズを使い、
簡単なものから、順番に曲数をこなして頂きます。

ですので、初歩の段階では、毎週新しい曲に取り組むことになります。
皆さん、自分で新しい曲は譜読みしてきて、リズムなど間違えているところがあれば、レッスンで直して、そこで覚えていきます。
自分で分からないところが先に分かっていれば、そこだけ新しく覚えればいいので、その方が理解が早いのです。

ですので、うちの教室では基本的に、
1曲マスターのようなものはやっておりません。
簡単な曲からスタートし、基礎からしっかり学んで、順番に難易度を上げていきます。

地道で、時間はかかりますが、
ピアノは1日にしてならず。

少しずつ、頑張るしかないのです!