GWいかがお過ごしでしょうか?
音大受験生にとっては、長期休みは、新しい曲を譜読みしたり、ゆっくり練習できる、レベルアップのチャンスです。
ピアノは他の単旋律の楽器と違って、とにかく音が多いですから、必然的に譜読みに時間がかかるし、練習に時間がかかります。
長い曲も多いですから、ソナタ全楽章とか、ピアノコンチェルトとなると、さらっと通して練習するだけでも、30分~1時間近くかかってしまいます。
もちろん、長ければ長いほど、通して練習するようなことはあまりなく、部分練習ばかりにはなりますが、とにかくピアノは、練習に時間がかかるのです。
普段、平日だと、学校から帰宅して、3時間練習できればいい方でしょうから、休みの日は6時間以上、頑張りたいところですね!
長期休みは、レパートリーを増やす絶好のチャンスです。
このチャンスに、長時間練習する気力と体力、集中力を身につけましょう!
1人合宿状態だと思って、練習に励んで下さい!
このGWの過ごし方として、うちの音大受験生には、具体的にスケジュールを提示しましたので、参考までにご紹介します。
現在やっている曲は、
バッハ平均律1巻3番 Cis dur、ショパンエチュードOp.10-8、ラフマニノフプレリュードOp.23-5.7
最近までベートヴェンソナタもやってましたが、来月発表会なのに、ラフマニノフの23-7がまだ全然弾けてないので、やむなくベートヴェンは中断して、ラフマニノフに集中してもらうことにしました。
あと、余裕があれば、ショパンエチュードOp.25-11木枯らしも譜読みするよう、課題を出しました。
以上を踏まえての練習スケジュール
9:00~12:00 ラフマニノフ23-7(3時間)
お昼休憩
13:00~16:00 ラフマニノフ23-5(2時間)ショパン(30分)バッハ(30分)
休憩
17:00~19:00 ラフマニノフ23-7を中心に足りないところをやる
最後の3セット目は、力尽きたら、楽典、聴音の勉強や、ラフマニノフについて調べるなど、勉強時間としてもよいことにはしましたが、できれば8時間練習してほしいところ。
ちなみに、私は去年のお盆休みは、ほぼこのように過ごし、グリーグコンチェルト全楽章の練習をしていましたので、可能な練習プログラムです。
1日24時間あるわけですから、8時間寝て、8時間練習しても、まだ8時間も自由時間がありますよ、笑
日本音コンやピティナ特級、海外のコンクール、受けるような方々は、10時間位平気で練習されてますから、8時間じゃ、まだまだ甘いかもしれない位です。
もちろん、ピアノの演奏には、練習だけではなく、作曲家や曲について調べたり、絵画や美しい自然に触れたり、感性を磨く必要もあることは、言うまでもありません。
ウィーンの先生は、本番前はあまり練習してはいけない、それより森を散歩した方がいい、などと仰っていましたが、それは、もう弾けている段階になってからの話で、その前の段階では、やはり圧倒的な練習量が必要です。
大体、ウィーンのような美しい森や公園が、近所になかなかないですしね…(-.-;)
果たして受験生は、8時間練習できているのだろうか?!
休み明けのレッスンが楽しみです。