なぜ、音大受験レベルには、グランドピアノが必要と言われるのか。
それは、アップライトピアノに比べて、多彩な音色表現ができるからです。
なぜそのようなことが可能なのか、構造上の仕組みに関しては、分かりやすく説明してくれている、カワイのサイトを見つけました。
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弾いている感覚から言えば、グランドピアノの場合は、
- 鍵盤が、完全に上がる前に打鍵しても、音が出せるので、素早い同音連打が可能
- フィンガーペダル(前の音を押さえたまま次の音を重ねて弾くことで、ペダルのような効果を指で作ること)がスムーズ
- 打鍵のスピードや、鍵盤から指を離す時のスピード・離し方で、いろんな表情の変化を出せる
- ダンパーペダルを浅く踏んだり、深く踏んだり、細かい加減することで、表現力を大幅に変えられる(ペダリングは、ピアノ演奏技術において50%以上を占める?!と言われるほど、非常に大切!)
など、が挙げられると思います。
私自身は、親がピアノの先生で、石川県の田舎育ちのため、小さい頃から、グランドピアノが家にあり、逆にアップライトピアノを弾く方が滅多にない状況でした。
大学生で上京してからは、グランドピアノを置くことがどんなに大変か、住宅を制限されるか、身に染みてよく分かったので、都会ではなかなか難しいですが、もし、本気でピアノ上達を目指すなら、グランドピアノで練習してほしいと思います。
やはり、多彩な音色が出せるピアノで練習した方が、音へのこだわり、追求する姿勢が、自然に生まれるからです。
先日、小学生の生徒が、グランドピアノを買ってもらった、と、嬉しい報告をしてくれました!
コンクールにも挑戦して、頑張っている子なので、これからますます、家での練習に励むと思います♬
グランドピアノを家に置くことは、なかなか大変ですが、都会にはレンタルスタジオも多いですから、本番前だけはレンタルスタジオを借りて練習するなど、工夫するといいと思います。
いろんなピアノ、いろんな環境で練習することも、いい勉強になります。