コンクールなどの講評に、
「もっとハーモニー感をもって弾くように~」
「メロディーは歌っているけれど、ハーモニー感がない」
といった内容を、よく見かけます。
「ハーモニー感のある演奏」とは、一体、どういうことなのか?!
その講評を書かれた本人は、よくわかっていないことが多いです。
そもそもちゃんと分かって弾いていたら、そんなコメント書かれないですしね(;^ω^)
ハーモニー感とは、和声感、和音を感じて弾くということです。
それには、コードネーム、和音記号を勉強する必要があります。
特に、バロック、古典作品は、必ず和音記号を書いて、今、何調の何度の和音を弾いているのか、理解して弾きましょう。
1度は安定、安心感、4度は発展、広がりを感じて、5度は緊張感など。
5度→1度の終止形は重要で、終止感を必ず感じて弾きましょう。
3度・6度は1度の代理和音ですが、長調なら、3度6度は短3和音になるため、雰囲気がガラっと変わります。
ロマン派以降になると、転調も複雑で、様々な和音が出てくるので、とても和音記号では表せなくなっていくため、まずはコードネームで、和音の種類を把握し、調性のはっきりしたところだけ、和音記号でも理解するとよいと思います。
ハーモニー感を感じるための練習として、右手はそのまま弾き(大体右手にメロディーがあるので)、左手は和音で弾いて、和音進行の流れを把握すると効果的です。
その際には、ハーモニーの流れからくる表現を、わざと大袈裟にして、弾いてみましょう。
大袈裟にやっておけば、ハーモニーを自分に覚え込ませることができて、普通に弾いた時に、ちょうどよくなります。
バッハ平均律などでも、まずは3,4声を別々に、2声ずつなど弾くなどして、各声部を独立して把握することと同時に、右手は大体のメロディーを取って、左手は和音で弾き、ハーモニーの流れもしっかり把握することが大切です。
GWが終わると、ピティナコンペの季節ですね!
当教室からは、私、江戸だけでなく、松本先生、大友先生、それぞれの先生から、ピティナコンペに参加する生徒がいます。
ロマン、近現代は、わりと雰囲気重視で弾くことができると思いますが、バロック、古典は、完全に調性音楽なので、しっかり和声も理解して弾きましょう。
外部の生徒様にも、単発でコンクール対策アドバイスレッスンも行っております。
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