コンクールに出ると、どうしてもその曲ばかりに練習時間がとられ、普段のテキストの曲や、やるべき課題をおろそかにしてしまいがちです。
1曲を突き詰めて仕上げることも大切ですが、並行して、レパートリーを広げることも大切です。
小さいうちから、沢山の曲を同時進行で練習していくことに慣れておくと、譜読みも速くなり、曲をたくさんこなすことが苦ではなくなりますので、コンクール直前でも、コンクールの曲だけしかやらない、というレッスンは、当教室では行わないようにしています。
もちろん比重は、コンクール曲に重きをおきますが、ハノン、ツェルニーなどのエチュードはそんなに譜読みに時間のかかるものではないので、必ず持ってきてもらいます。
バッハも必須なので、少しずつでも休まないように、持ってきてもらいます。
音高、音大受験生レベルになると、1曲が長いので、レッスンが1曲で終わってしまうことも多々ありますが、常に数曲は並行して練習している状態で、自分では完成したと思えるレベルにまで弾けるようになってから、レッスンに持ってきてもらうようにしています。
ピアノは他の楽器に比べて、とにかく音数が多く、譜読み、練習に時間のかかる楽器ですから、譜読みが速いことは後々、大きな武器となります。
そして、レパートリーの多さ、こなしてきた曲数の多さは、確実に演奏に現れますから、たくさんの曲を並行して練習できるようにしましょう!