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ルース・スレンチェンスカ 九十四歳のピアニスト 一音で語りかける

先日、大学時代の恩師、中倉のり子先生のレッスンに伺った際に、絶賛オススメ本を貸して下さいました。

 

ルース・スレンチェンスカ 九十四歳のピアニスト 一音で語りかける

 

カリフォルニアに生まれ、4歳で初リサイタル、5歳でカーティス音楽院に入学、6歳でベルリン、7歳でパリ、8歳でニューヨークデビュー。

 

神童と言われながらも、一時は表舞台から去り、数々の苦難を乗り越えて、今なお進化し続ける、2020年現在、95歳のピアニストの自伝。

 

スパルタなバイオリニストの父親のもと、3歳からピアノを始め、(現代なら、毒親として、父親は確実に、児童虐待で訴えられると思います、、、)子供の頃のエピソードから、師事した高名なピアニストたちのレッスン風景、第2時世界大戦前後の状況や、私生活など、とても興味深く、読みやすい文体で、あっという間に読めました!

 

 

とても心に残った箇所を一部、紹介します♪

 

大きな目標にチャレンジする原動力は、想像力、イマジネーション、思い描くこと

新しいことに挑戦することは重要

 

曲を弾き始める時には、いつも片手ずつの練習から、メトロノームに合わせて、ゆっくりゆっくり、何度も繰り返し繰り返し…

最初は40、それから一目盛りずつ上げていく

 

なにより大事なのは、自分の欲しい音を明確にイメージして、それが出来るまでピアノの前を離れずに、辛抱強く稽古を続けること

 

アーティストに欠くことができないもの、努力することをいとわないこと

 

芸術を追及するのは、森の中をさまよい歩くようなもの、今どこにいるかわからないけど、歩き続ければいつか正しいところに出ると信じて歩くしかない

 

毎日毎日、練習すること、たゆみなく

1日9時間の練習、朝起きるとショパンエチュード全曲弾くのが日課

 

一音ずつ、音を育てて、鍛えて、その音を人に捧げる

音楽という世にも美しいものを聴く人と分かちあいたい

 

名ピアニストのレッスンについて~

 

シュナーベル:一音一音すべての音符とフレーズを分析して、神経を張り巡らせて、厳密なレッスン

 

 コルトー:曲の解釈はとても柔軟で、そのときどきに即興的に弾くことを勧める、シュナーベルとは対極的

 

ラフマニノフ:作曲家の視点からの指導、曲の始めから終わりまでの流れ、全体の構成をみる、

色彩、音に色をつけること

 

 

 

ルース・スレンチェスカさんのHPを見つけましたが、サンフランシスコで、元気に練習に励む日々を過ごされているようです。

 

コロナがなければ、今年も来日して、演奏会が開催される予定だったようで、本当に凄いですね!

 

たくさんの素敵なメッセージと動画があったので、ぜひHPもご覧ください!➡ルース・スレンチェスカの芸術

 

 

70.80代の方も在籍中~

皆さん、自分のペースで頑張ってらっしゃいますよ♪

 

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